牛革の秘密

2016/09/05(月)

ランドセルの素材に使われている牛革。
パパやママの中にも、牛革のカバンや靴をお使いの方がいらっしゃると思います。
今回は牛革の特徴についてご紹介いたします。

お子さまの体に馴染んで使いやすくなる牛革

牛革のランドセル
革には様々な種類があり、天然皮革だけでも何種類かありますが、
その中でもスタンダードなのが牛革なのではないでしょうか。

牛革は天然皮革なので、ランドセルとしてお使いいただくうちに、
革が柔らかくなりお子さまの体に馴染んでいきます。
また、吸湿性や通気性にも優れているのは、天然皮革ならではのものですね。

ランドセルの素材に悩まれている場合にも、牛革を選んでいただければ間違いはなくお使いいただけるのではないでしょうか。

牛革というのは、皮革製品の中でも安定した供給量を誇っています。
また、美しく頑丈なので、「利用価値が最も高い皮革」とも呼ばれています。

牛革を加工する際、一般的には牛の背中から脇までの革を使用している、と言われています。
牛革に使われる牛というのは、基本的には肉牛(食用肉として飼われている牛)なのです。
食肉加工される過程で生み出される副産物として、革が利用されているのですね。


シボ加工が施されている牛革のランドセル

ランドセルというのは、6年間お使いいただくものです。
できればきれいに丁寧に使ってほしいけれど、お子さまはそんなことお構いなし。
元気いっぱいランドセルを使います。

ランドセルを背負ったままいろんな所にぶつけたり、
ランドセルを放り投げて校庭に駆け出してしまったり…。
ランドセルというのは、どうしても傷が付きやすいものなのです。

ですから萬勇鞄では、ランドセルは傷が付きにくいことが一番大切であると考えています。
そこで傷が付きにくい工夫として、牛革のランドセルには「シボ加工」を施しています。


シボ加工とはシワ模様のこと

シボ加工というのは、簡単に言えば「シワ」のことです。
革の表面に細かく寄ったシワ模様や、立体的なふくらみのある模様のことを指しています。

このシボ加工がないスムースなタイプの革ですと、
革の表面に傷がつきやすく、また傷が目立ちやすくなってしまいます。

その点シボ加工がされている革ですと、爪痕や手垢、傷がつきにくいと言われています。


型押しのシボ加工

萬勇鞄で使われている牛革は、革にプレス機で加熱・加圧を加えて、
表面に型押しをして仕上げる方法で、シボ加工を施しています。

シボ加工にも様々な方法がありますが、
この型押しの方法は揉んだり縮めたりはせず、革の表面に熱と圧力をかけて柄を刻印します。
硬い革の表面に型押しするには、相当な熱と圧力をかけてしっかりと型を刻印することになるので、

型押しのシボ加工が施された牛革は、そもそも傷が付きにくくなるのです。


お子さまと6年間を一緒に歩む、牛革のランドセル

お子さまが6年間使うランドセル

ぬくもりのある手触りが特徴の牛革は、お子さまもきっと気に入ってくれるのではないでしょうか。
天然皮革の牛革は使うほどに体に馴染んで味が出てくるので、6年間を経てお子さまだけのオリジナルのランドセルになっていきそうですよね。

6年間、お子さまと一緒に走っても遊んでも、丈夫なままの牛革のランドセル。
お子さまの大切なお友だちとして、寄り添えられたら嬉しいです。